2013年6月30日日曜日

エゾシカ革を使った新作

ここ数日、エゾシカ革を使ったショルダーバッグを作っています。
ショルダーストラップの色を変えて3本製作中。
明日には最後の一本が完成予定。

三本とも完成しましたらちゃんと写真撮ってご案内の予定です。
facebookページではちょこちょこっと載せてきていますが、こちらでもチラッと・・・

エゾシカ革は、タンニン鞣しでヌバック仕上げ。
色はオリーブグリーン 。

黒のブライドルレザーとのコンビバージョン


 こちらはバーガンディーのブライドルレザー。


あと一本は、ブッテーロのヌメのストラップ。
三本並べるのが楽しみです。

2013年6月21日金曜日

SAPICAとKitaca 

6月22日から札幌でのSAPICAKitaca(Suica等もね)の利用幅が広がります。

SAPICAは従来から使用出来た札幌市交通局の地下鉄以外に、路面電車 ( 市電 ) 並びにジェイ・アール北海道バス株式会社、株式会社じょうてつ、北海道中央バス株式会社の各バス路線に使用出来るようになります(一部エリアの限定が有るようです)。



KitacaやSuica(およびSuicaと相互利用できるカード)は札幌市営地下鉄・バス・路面電車で利用出来るようになります。
Suica・PASMO・TOICA・manaca・ICOCA・PiTaPa・SUGOCA・nimoca・はやかけん、これらのカードでも使えることになります。
出張やご旅行で札幌にいらっしゃる方々の利便性はすごい増えると思いますのでご活用下さい!





当工房のロングセラーのSuica入れ、このタイミングで少しまとめて作りました!

@6,300_

上段左から (仕切り部分のベース色 X カードポケット色 X ステッチ)
パープル X オレンジ X パープル180
紺 X 茶 X 紺19
オレンジ X 赤 X オレンジ2
紺 X ライトブルー X オフ白
ワイン X 紺 X 淡茶173
緑 X ライトグリーン X オリーブ132
紺 X 緑 X オリーブ132

下段左から
緑 X 紺 X 緑31
黒 X 赤 X 赤16
オレンジ X 茶 X オレンジ2
黒 X パープル X グレー38
チョコ X ライトブルー X チョコ129
紺 X オレンジ X オレンジ2
オルテンシア(青) X 紺 X 紺18

今回、ライトブルーとライトグリーンはクロム鞣しの型押しカーフです。
他は全てイタリア製タンニン鞣し牛革です。


Suica入れ、表と裏にポケットが有りますから2枚のカードが入ります。
ただ、仕切りには誤作動防止用のシートなどを仕込んでは居りません。
ICカードを二枚入れてご使用の場合は、市販の誤作動防止用シートをご購入の上間に挟むようにしてお使い下さい。

2013年6月19日水曜日

カートリッジバッグ

当工房でずっと作り続けている型の一つにカートリッジバッグがあります。
先日のミュージックケースもそうですが、こちらも二十年以上作り続けている型です。

少しずつデザインやサイズや仕様はマイナーチェンジが加えられてきています。


革は今はイタリアのタンニン鞣しの牛革のリスシオ。
油分の多めのスムースの革です。


今回から、襠幅を少し広げました。
底で20ミリ程度広くしたことで、小振りなものであればミラーレスや一眼のカメラも入るかなと言うサイズ感になりました。

内ポケットはファスナータイプ


それともう一点、変更個所が有ります。


ショルダーストラップの作り方を少し変更しました。


ストラップ、革のものがいい!という声はよく頂くのです。
従来は、布のタイプと革の貼り合わせのタイプ2種類で製作していました。
現品はその時々でいろいろ。
オーダー分は、どちらかのタイプを選んで頂き・・・・としてきました。

ただ、革の貼り合わせのものはどうしてもけっこうゴツくなってしまうのでそのあたりも説明させて頂きご理解頂いた上で製作してきました。

今回から、表は共革で裏面は布を使い貼り合わせる仕様にしました。
革の質感が楽しめ、肩からの滑りが軽減され、ゴツすぎずしなやかな風合い・・・・
今後はこの仕様を標準にしていこうと思っています。

2013年6月15日土曜日

続けることと作り続ける型

先日、いつもお世話になっているF氏がお店に立ち寄って下さいました。
そして・・・・
「15日には来れないから、これを」とプレゼントを下さいました。
いつも気にかけて下さって有り難うございます。


きれいな赤に乳白色が被せてあるガラスのボウル。
光が透けるととてもきれい。
自宅で使わせて頂きます。


それとオールドノリタケのカップアンドソーサー。
明治末から大正の頃のものの様子。
こちらはお店で使わせて頂こうと思います。

2007年6月15日に今の場所に移転して、おかげさまで丸6年が過ぎました。
ひとえにお客様や見守って下さるみなさまのおかげです。
有り難うございます。
今後も私たちらしい製品とお店づくりを続けていきたいと思っています。
これからもどうぞ宜しくお願いいたします。


先日完成したブライドルレザーのミュージックケースです。


この型。
元々英国で作られてきた形を、私たちなりの解釈で今らしさを持ち合わせた型として作り続けています。



思い返すと最初にこの型を作ったのは、もう二十年以上前。
古いHarrodsかどこかのカタログに載っていたイラストから起こした型でした。
真鍮のバーは、日本の鞄の金具屋さんでは扱いが無く真鍮のバーとボールを加工して自作して製作していました。
何本か作りましたがかなり大変だったのを覚えています。
その後は自作したバーを金具屋さんに持ち込み、それを元に特注で製作して頂くようにしています。
 


裏地を付けたり、外ポケットを付けたりした時期もありました。
最近では、また初心に戻り裏地無しの一枚革での仕立にしています。


マイナーチェンジを少しずつ加えながら、もう二十年以上が経ちました。
製品もお店も私たちの仕事の現し方も、見直しをしながら少しずつ少しでも良いように在りたいと思っています。

2013年6月10日月曜日

ブライドルレザーのミュージックケース

ブライドルレザーでミュージックケースを製作中です。
今回はミシン仕立て。
持ち手部分は手縫いです。

前胴板と襠が組み上がったところです。



今回はステッチは緑31


クラシックな雰囲気の組み合わせです。


今回の革、ミシンで縫っていて針が上がるとき革から針が抜けずにバッタンバッタンと暴れまくるのです。
繊維がタンニンでギュッとした感じになっているのですね。
随分以前はそういった渋の革もたくさんあったのですが、今ではなかなか・・・・

2013年6月3日月曜日

CUBに関して・・・

CUBっていつから作りだしたのだっけ・・・・っとふと思いました。

ちょっと出歩くのにポケット代わりになるポシェットをイメージする小さなショルダーバッグ。
実はこのコンセプトのバッグは、型は全く異なるもののかなり以前(二十数年前くらい)から作っていました。
自分の中で仕立の考えも変わり使う革も変わっていく中、何度かのマイナーチェンジをしてきました。

ブログ内検索ってこう言う時便利ですね。ちょっと調べると・・・・
久々にこのコンセプトのバッグを作ろうと旧作をリニューアルして作ろうとしていた数年前の春。その時、思う感じになかなかまとまらないなか、コンセプトはそのままでも思いきって型から見直そうとして紆余曲折を経て辿り着いたのがこのCUBです。

そんな流れでCUBは数年前に形になりましたが、紆余曲折の中遡ることさらに数年前。
2005年頃でしょうか、実はこんなムックを手に取った機会がありました。

 

北海道に戻ってきてから、建物が好きで余市のニッカ工場を度々訪れています。そしてどんどんウイスキーに興味が出てきた私たち。
そうしてこのムックを手に取りました。
楽しく興味深く読み、時折読み返していたのです。

その中でこんな記事というか図画に目が留り気になっていました。

 

昔のアイリッシュウイスキーの広告を再掲したもの。
イギリスの競馬場に集う紳士の姿が描かれています。
その肩から下がるのは双眼鏡ケース。
そんな雰囲気のポシェットが作りたいと思った。

双眼鏡ケースを模したポシェットは実は以前から作っていました。
けれど、手縫いで仕立てる部分が中心になる型のため、相応の金額になる製品となります。
もう少しリーズナブルに提供出来るものにならないかなぁと、折に付け考えて少しずつ暖めていて辿り着いたのがCUBなのです。 

気に入って、色違いで何本かお使い下さっている方もいらっしゃいます。
薄着になるこれからの季節。
ちょっとした身の回りのものを入れて出掛けるのにちょうどいいCUBです。


2013年6月1日土曜日

CUB、完成

CUBが完成しました。

ブライドルレザーのバーガンディー。
ステッチは緑31。

チョコとかバーガンディーに濃いめの緑31のステッチってとってもクラシックで好きな取り合わせです。
この一本は店頭用として販売中です。
ご興味のある方はお問い合わせ下さい。

向きを変えて・・・



こちらは淡茶173のステッチ。
完成前に行き先が決まり、完成した今日受け取りにいらして下さいました。
有り難うございます。


二本並べて撮ったところ。



革の色違い、ステッチの色違い・・・・
そんな感じでいつも数本並んでいるといいのですけど、なかなかそうはなりません・・・

あ、売り物では無いのですけれどヘーゼルのCUB(自家用にして使っているものです)は使用見本として一本置いてあります。
なので今であれば、バーガンディーとヘーゼルは並べてご覧頂けます。

お時間のある方はどうぞご覧下さいね。

Twitter

フォロワー