2012年2月29日水曜日

魅惑の東京喫茶巡り

2月の初めに東京に行っておりました。
毎回自分なりにテーマを決めて滞在するようにしています。
そうでないと仕入れ&帰省でなんとなく終わってしまう気がするからです。
そんなわけで今回は「魅惑の東京喫茶巡り」というテーマのもと、行動できる範囲で巡ってまいりました。

まずは有楽町のストーン。


ストーンという名の通り石造りな内装と黒の椅子やソファーとモザイクな床。
シックで大人の空間。
ウエイトレスの方々が若くない(失礼!)のもいい意味で好感が持てます。


昔の日活映画(裕ちゃんや旭サマの頃)に出てくるようで思わずウットリ。
有楽町ビルヂング1F。ビルヂングって響きも好きなんです。

続いて渋谷の道玄坂近くの名曲喫茶ライオン
ずっと前に雑誌に載っていていつかは!と思いつづけていたお店。
店内撮影禁止のため外観のみですが、中の雰囲気もステキです。


クラシックは全然詳しくはないけれど、音楽とその場の空気に圧倒され最高にコーフンしてしまいました。
渋谷とは思えない程、ゆったりとした時間が流れています。
またまたウットリ。

そして私の地元、千住の「ティーサロンみゆき」
昨年の1月に実家に帰省した際に見たタウン誌に載っていて、その時は時間が無く断念。ようやく今回念願かなって訪問。


新しい喫茶店にはどうしたってだせない風情。


ステキ!ステキ!ステキ!
こちらのご主人は私の幼なじみのMちゃんのご親戚だそうで勝手に親近感がわいてしまいました。
映画「ノルウェイの森」の撮影で使われた時のお話も伺うことができココアも美味しかったし、帰省の度にいきたいなぁ〜と思いました。

そして最後に自由学園明日館
喫茶店では無いけれど、喫茶付きの見学が600円とのことです。(ちなみに見学のみは400円)
日本で見ることが出来るフランクロイドライトの数少ない建物の一つで、見学できる日が限られているのでここもなかなか行くことが出来なかった場所。

素敵すぎる学び舎


結婚式も出来るそうで、ここでならもう一度結婚式をしてもいい・・・・



くつろぐ日下さん


フランクロイドライトな空間でお茶が出来るなんて・・・・しかもお菓子付き
夢のような時間を過ごすことが出来ました。

今回の喫茶巡りのきっかけはティーサロンみゆきのことをnetで調べていた時にたどり着いたブログ レモン糖の日々 さん。
拝見したとたんたちまち虜になってしまいました!
有楽町のストーンのことはこちらで知りました。

喫茶店に限らず素敵なお店が未来永劫存在するわけではないとうことをここ何年かで目の当たりにして来たので、行こう!と思い立った時は億劫がらずに行動しよう!と思った今日この頃なのでした。

つづく

手縫いのファスナーブリーフケース・・・・

しばらく掛かっていました手縫いのファスナーブリーフケース。
発送したものが届いた旨のご連絡を頂きましたので完成型を載せさせて頂きます。





途中、ほぼ完成型を載せていましたのでさほど違いは無い画像ですね・・・・・
とてもシンプルな形です。

シンプルではあるけれどじつは単純な形では無い鞄です。
もっともっと勉強しなければなぁと思います。
勉強と言うとちょっと違うニュアンスかも知れませんが・・・・

いつもお客様に育てて頂けているなぁと実感しています。
有り難うございます。

2012年2月22日水曜日

もう少し・・・・ファスナーブリーフケース

掛かりっきりの手縫いのファスナーブリーフケース。
ショルダーストラップも縫い終わり、ナスカンを縫い留めればほぼ出来上がりです。






あとはきれいにしたり、写真撮ったり、なんやらかんやら。
今週末か来週早々には発送出来るかなという感じです。

2012年2月16日木曜日

手縫いのファスナーブリーフケース、まだまだ続いています・・・・

手縫いのファスナーブリーフケース、ようやく立体になりました。





とは言え、まだまだしばらくかかります。
明日から裏地に取り掛かります。

裏地が出来たらちょっとした細工をしつつ、ファスナーの口元で縫い留めます。

それが出来たらショルダーストラップ。
けっこう長い距離の手縫いです。

2012年2月14日火曜日

東京出張・その3

水曜日はプライベートな一日として過ごしていました。

木曜日。
前々から行きたかった自由学園明日館へと足を運びました。
二月で全館自由に見学出来るのは四日しか無くその一日が九日だったのです。
ゆっくりと見学させて頂きました。
そして、さらに館長の案内によるガイドツアーも楽しみました。
閉館ギリギリまで過ごさせて頂きました。

ヒロコさんがショ・レ・マロンを持っていたのであちこちで写してみました。





とてもいい時間を過ごせました。
見学可能な日で喫茶付き見学・ガイドツアー、これで堪能されるのをお勧めします。

2012年2月12日日曜日

東京出張・その2

月曜日
まず最初にいつもお世話になっているサライ商事さんへ。
火曜日にはペリンガー社とのミーティングがあるのですが、それ以外の革のチェックや仕入れもありますし、ミーティングにはヒロコさんが参加出来なくなったりしたこともありこの日の一番で訪問して来てました。
とある革を選び、近況報告をしながら他の革もチェック。

その後は金具の仕入れ。
昨年12月のレザーフェア時に再度(実は昨年頭に初回打ち合わせ済み)打ち合せをして発注してあった錠前のその後の進展を確認したり、他諸々の仕入れ。
途中お昼時になり、行ってみたかった「やしま」へ。


今回の滞在中行きたかった尾花が改装休業中だったので、鰻情報をfacebookで何件か頂き、仕入れの途中で立ち寄れそうなこちらにお邪魔する事にしたのです。
おいしく頂きました。
お腹いっぱい(笑)

さてさて、そこから三筋や浅草橋へと金具や副資材や梱包材料やらを仕入れて歩き回りました。

途中、仕入れ先界隈からもさほど遠く無いエリアに出来たアナトミカにも立ち寄りました。
内装はパリのアナトミカも手掛けたインテリアデザイナーが担当したということもあり見ておきたかったのです。
危険地域です。
実はただでは帰れなかった・・・・・(笑)

その後も仕入れをしながら再び浅草へ。
ちょっとお話ししたいこともありとあるところへ立ち寄りましたら、そこで可愛い子にすっかりなつかれたヒロコさん。
CUBのストラップに絡みながらヒロコさんの懐へ入り込んでいく・・・・


可愛い・・・・

さてさて、そんなこんなで夕方になりヒロコさんとは浅草から別行動。

私は恵比寿へ向かいました。
最近facebookで大学時代の先輩と再会したのです。
恵比寿でIT関係の会社をやっていると言うことで、二日続けて恵比寿へ向かいました。
その先輩にはその昔、 とあるアルバイトを紹介して頂いた事がありました。
そのアルバイトで軽井沢にしばらく滞在する事が何度かありました。
その時に、軽井沢で「革の子工房 」(その後軽井沢から少し離れた場所に移転)の不破氏に出会ったのが、今の仕事をしているきっかけの一つだったのです。
そんなきっかけを作ってくれた方との再会。
二十五年以上ぶりの再会。
つもる話で夜は更けていきました。楽しかったなぁ。

そして火曜日。
やはり朝から仕入れで動いていました。
今日はおもに道具関係。
入谷の道具屋さんへ行き、そこから思いたち工房矢藤に電話をしたら、歩いても行けそうな距離感。
そこでお邪魔することにして立ち寄りました。


近況をうかがい、色々と話し込んでいたらあっという間に時間が経ちお昼時に。
一緒にお昼食べましょうと言うことになり、大釜本店へ。
私はいつもここではラーメンとおいなりさん。
今日は一緒じゃないけれどヒロコさんはいつも玉子入り焼きそば(上焼きそば)。
なんと一緒した矢藤さんは玉子入り焼きそばのオーダー。
ははは、なんだかいつもと同じテーブルの上の景色でした。

あー、ほっとする味。
おいしく頂きました。


さてさて矢藤さんと別れ、再び浅草へ。
道具屋さんをさらに二軒はしごして、サライ商事さんへ。

いよいよペリンガー社の社長とのミーティングです。
今回も前回と同じく、鮎藤革包堂さん、岡田さんGOさん、NIWA LEATHERSさんと当工房の5工房での参加。

革の話はもとよりヨーロッパ・ドイツの経済状況や原皮の高騰の背景にある話などもうかがい今回もとてもよい機会をいただけ、ペリンガー社・サライ商事さんに感謝しています。
今回は、しっとりして吸い付くような風合い、そして柔らかいけれどもボリューム感もある・・・・そんなカーフをオーダーしてきました。
しばらく会っていなかったような風合いの革。
昔はこういう感じのが革が定番として扱えた中に何種類かあったんだよなぁ・・・ということを思い返した革。
出来上がってくるのが楽しみです、本当に。

さてその後は、五名でご飯食べに行きましょう(呑みに行きましょう・・・の意味です)ということに。
どこにしようかと浅草をフラフラ。
ホッピー通りで呑みましょうと言い出したのは鮎藤さんだったか・・・
何軒か連なる飲み屋さんのなかで、呼び込みしていなかった二軒からテーブル席もあったお店に決定。
ひねくれもん(笑)な人たちです。
そこでの写真はこちら参照

そこそこ呑み上げたにもかかわらずもう一軒行きましょうと浅草駅近くの居酒屋さんへ。
隣の席の方に撮って頂きパチリ。





他の方とは何度か飲食の機会があったのですが丹羽さんとは今回が始めて。
前回の時も私は仕入れの続きがありご挨拶だけでお話し出来ずにとても残念だったのです。
今回、帰り道も途中まで一緒だったこともありたくさん話しが出来て楽しく有意義な時間が過ごせました。
出会いに感謝です。


みなさん、これからもどうぞ宜しく・・・・とつくづく願った夜でした。

2012年2月11日土曜日

東京出張・その1

久々に数日の予定を組んで東京に出張していました。

ドイツのタンナーのペリンガー社の社長が来日しミーティングがあると言うことで、それに合わせての出張でした。
仕入れやミーティングは2〜3日あれば十分なのですが、ヒロコさんの里帰りも兼ねてということもあり少しのんびりと予定を組みました。

出張の少し前、十数年来の友人のガラス作家の小暮 紀一氏から個展のDMを頂いていました。
最終日が上京予定の日だったので顔を出せるなと判断。
終了一時間前くらいでしたがどうにか間に合い、数年ぶりの再会が果たせました。

ガラスの作品の写真は難しい・・・・・


他にも幾つも撮ったのだけれど、作品のイメージを損ねそうなのでこの一点でご勘弁。

記念に二人でパチリ。
あははは、顔が引きつっています・・・・・・


会場が銀座だったのでその足で有楽町へ・・・・
ヒロコさんが行きたいと言っていた喫茶店へ。
(その話は後日ヒロコさんが書くようですのでお待ち下さい)

翌日の日曜日。
私は一人で渋谷へと向かいました。
上京する二日ほど前にTwitterで「鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言」がユーロスペースでかかるという話題を読んだのです。
これは行かねば・・・・


私は今の仕事をしてきた中で、違う分野で大きく影響を受けた方が二人居るのです。
いや、影響を受けたなどと言うのはおこがましいことです。
ただただ尊敬する方々です。
一人は去年、その仕事の回顧展が行われ日帰りの東京出張の中その展覧会を観ることが出来た秋岡芳夫氏。
そしてもうお一方は西岡常一氏なのです。

映画は早い時間の一回のみ。開始時間の数十分前には長蛇の列。
立ち見も出る盛況具合。
上映終了後にはどこからともなくの拍手が会場を埋めました。
素晴らしい映画でした。
札幌ではシアターキノさんでの上映のようですがまだ日程は未定の様子。
私は札幌でももう一回観ます。

その後、ひさしぶりに藤井さんに会いに行きました。
(おっ!トップページにblogのリンクが・・・・)
ここ数年、都合が合わず上京の際にも立ち寄ることが出来ずにいたので本当に久しぶりでした。
色々とお話をし気が付くと結構な時間が経ってしまいました。
藤井さんをあとにし、代官山・恵比寿と散策。
それから新宿を回り帰途につきました・・・・。

2012年2月1日水曜日

手縫いのファスナーブリーフケース、その後

まだまだ製作中です・・・・

持ち手が縫い留められました。


そしてコーナーパッチ の準備。
当初の予定していたステッチ位置だと少し内側過ぎるなと感じだし、ほんの少しだけ外側に目の位置を変更。
当然パーツの作り直し・・・・・
でも、すっきりしました。

奥が元のパッチ。
手前がほんの少し(コンマ数ミリ)外に縫い位置を変えたもの。


変更したパッチを縫い留めたところ。


実はもともと、このコーナーパッチは無い予定で企画したのです。

シボリで立体を作って、そして鞄に仕立てるのは十数年前から時折やる仕立て方。
けれどシボルとなると木型が必要。
その都度、木型を用意するのもなにかと大変でどうにか出来無いかなと考えていて思いついたのが、シボラずに立体にするパターン。
切れ込みを入れて、そこをつまんで縫う事でシボッたようなフォルムを出す。
けれどつまんで縫うとその縫い目のコバが気になる・・・・
であれば、拝み合わせにして掬い縫いにすればいいのではと試作をしていたのです。
しかも、裏側から掬い縫いにすれば表にステッチが出ない=糸切れの心配が無い!


いいアイデア!!と思ったものの、この方法、どの革でもうまくいくかというとそうでもない・・・・
強度やらなにやら色々考えると結局表から掬い縫いをするのがいいんだなぁという結論。
そうなるとそこをカバーしたいという考えが出て来てパッチをかぶせることに一件落着。

パッチ無しでまとめられたら、それはそれですっきりするんですケドね・・・・
向く革を選定して、この方法はこの方法でいつか定番品で展開したいなと思ったり。

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