2010年7月29日木曜日

尾花の鰻

火曜日からヒロコさん、急遽上京する所用がありました。
今日帰って来たのですが、お土産はなんと尾花の鰻。


今日のお昼にお母さんと行ってきたようです。
南千住の尾花、激混みだったようです。
つい先日土用でしたし、この暑さでもありますし、そりゃぁそうですよね。
で、さすがに自分たちだけでは・・・・と思ってくれたようで私の分もおみやでお願いしてくれたようです。




尾花のおみやの鰻、初めて頂きました。
冷めてもおいしい。
柔らかく、そして臭みがない。
このタレの味。やはり尾花の鰻は好きだなぁ。
実はつい先日火曜日にも、最近いらして下さるお客さまと尾花の話しが出たばっかり。
(それで密かに鰻モードのスイッチは入っていたのですよ)

つのる想いが叶えられて幸せです。

2010年7月26日月曜日

ベルト作りのワークショップ:札幌スタイル展2010

おかげさまで全席ご予約頂きました。ありがとうございます。
また何かの機会にこういったワークショップは考えていきたいと思っています。 7/31追記



8月10日(火)〜15日(日)の会期で、大丸藤井セントラル7階スカイホールにて、札幌スタイル展2010が開催されます。
当工房も出展しています。

この会期中、会場では様々なワークショップが行われています。
当工房は「革のベルト作り」のワークショップを開催します。

35ミリ幅の一枚革のシンプルなベルトを作ります。
革はイタリア製タンニン鞣しの牛革・ブッテーロ。(色はチョコのみです)

バックルは真鍮製。



使い込むと革の風合いが楽しめるブッテーロのベルト。
バックルも真鍮製ですので、使い込むと革とともに渋くなっていくことでしょう。
こんなベルトをご自身の手で作ってみませんか?




作業は、革のコバ(切り口)の処理をして、そしてバックルとまとめあげる仕上げの工程。
小学生くらいのお子様から大人の方まで可能な作業内容だと思います。
(革を削ったり染料を使いますので、エプロンなどのご用意もしくは作業に適した服装をお願い致します)




最初にサイズを合わせて、ベルトの長さを決めます。
長さが決まり、全体の形が決まったらコバ(革の切り口)の仕上げです。
コバにサンドペーパーを掛けて滑らかにしていきます。
ざっくりと荒い番手だけで仕上げるもよし、細かく滑らかな仕上げが好みであれば荒い300番のサンドペーパーから
600番800番と番手を上げて滑らかに滑らかに仕上げていきましょう。
サンドペーパーを掛けたコバに、染料を塗布し、ノリを塗り、布で磨いて仕上げます。




手前(左側)から、何も処理せず仕上げたコバ。
順に300番・600番・800番のサンドペーパで処理したコバ。
徐々に、つややかに滑らかになっているのが分かりますか?

物を作ることの楽しさと少し大変な部分とを感じながら、愛用のベルトを作ってみましょう。

サイズのこともありますので、事前にお問い合わせ・ご予約をお願い致します。
(ワークショップの席に空きがあれば、当日参加もオーケーですが、サイズ調整が出来ない場合もあり得ますのでご了承下さい)

問い合わせ先:日下公司
011-210-7388

8月11日(水)15時〜16時      
8月12日(木)14時〜15時      
8月14日(土)11時〜12時、15時30分〜16時30分  
各回定員 5名  
所要時間 60分  
参加費 3,000円  

2010年7月22日木曜日

活版を巡る冒険展 を巡る冒険

7月22日(木)〜25日(日)・7月29日(木)〜8月1日(日) 11時〜6時 の会期でCONTEXT分室(札幌)にて「活版を巡る冒険展」が行われています。
6/6〜13の期間の東京阿佐ヶ谷のCONTEXT-Sに続いての開催。

CONTEXTの石神さんからも開催のお話を聞いていたのですが、その前からすでにヒロコさんは別ルートでチェックしていました。
坂崎千春さんのウエッブからでした。
これは絶対に見に行かねば!

と言うことで今日は朝から動いていたのですが、なんと言いますか不思議な縁がある日でした。
まずお店に立ち寄り、ちょっとした準備をしてスペース1-15向かいました。ただ、ちょっとだけ気が変わり、寄り道をすることにして少しばかり遠回りしながらいつもは歩かない路地をうろうろと散策しつつ歩いていたのです。
そうしたら、ある狭い路地でのこと。当店の内装を依頼したT氏の乗っているのと同じようなボルボを発見。遠目にナンバーを見てなんだかあんなナンバーだったような気がすると近づいていくとやはりT氏。こんなところで会うこと自体がびっくりなのですが、そのまま誘われるがままに最近T氏が移転した新しい事務所と言うかアトリエというかアジトというか秘密基地と言うかに連れて行って頂きました。数日前の夜、ここのお披露目?的な集まりがあったのですが、お誘い頂いた時にはすでに自宅で晩ごはん中だったこともあり参加しなかったのでラッキー。
予想通りというか予想を上回るワンダーランド。

元印刷工場と言うか紙工業というかそういった工場跡の物件。


二回の天井にはこんな不思議な光景が。
なるほどー!木枠にビー玉かぁ。すっと差し込むと挟まるのねと納得。


二階に上がったところで振り返るとこんな風景。
かなり撮ったのですが、あとは秘密にしておきましょう。

いろんな物を見せて頂いたのですが、とある棚に少し不思議な形状の同じ型のバッグが3本並んでいました。
「これって何のバッグ?」 と聞きますと、嬉しそうにT氏曰く。
ポラロイドのケースだそうで、引っ張り出して見せて下さいました。
一つ開け中の物を見せ、また一つ開け中の物を見せてくれて、三つめを開けると空っぽ。
「これ、日下君にあげるよ」と頂いちゃいました。


入れ駒で斜めにカットされた蓋部分。面白いです。ラッキー。

と、そうこしていますと新たな来客。
ラムヤートさん。 洞爺村のパン屋さんで、最近周り(ツイッターとかでも)でよくここの名前を聞いていたのでびっくりでした。そのうちぜひうかがいたいものです。

さて肝心なCONTEXTさんへと向かうことに。
お昼頃でしたがすでにけっこうな賑わい。
入れ替わり立ち替わりお客さまがいらしていました。
じっくりと拝見させて頂きました。

活版印刷の特徴を生かした小さな作品。
けれどその中に6名の作家たちの世界が、それぞれ繰り広げられています。
一番の目的は坂崎さんの作品でしたが、ほかにももちろん・・・・
あぁ、どうしよう・・・こんなの見てしまったら欲しくてたまらなくなります。
気が付くと数点の作品を手にしていました・・・・

坂崎さんは限定プリントを2点と「よいペンギン わるいペンギン」の本。
この本、大学の卒業制作を元に作り直した本だそうで、とても素敵。



CONTEXTの石神さんの作品も、石神さんと会っている時・お話している時に感じる世界です。しかも、その製作行程を見ると、うーむ。この方の持つ奥の深さなのだな。


高橋和枝さんの作品。
なんというか、ここにあってここから始まるのかも知れない物語に惹かれたと言う感じでたまらなくなってしまったのです。



そして大友克洋氏の作品。
我慢するつもりだったんです。
ホントです。
でもこんな機会、滅多にあるものでもない。
二点出品されているどちらも素敵です。もう一点は全開大友節と言いましょうか、線一本、肉体一つ、瞬時にして大友ワールド炸裂の作品でした。
二点ともとまでは懐が許しません・・・・・
迷いに迷って手にしたのはこちら。
春画を描かれることも、そうあることでもないでしょう。


はぁ・・・・買っちゃった。

全て、そのうち額装しましょう。

この後闇月創房さんに立寄、それから当工房の定休日と営業日が合わず行けずじまいだった「書庫303」へ。
オーナーのT氏が居るので無理言ってみせて頂きました。
やっぱりすごい空間。
時間が経つのを忘れる場所で危険すぎる。

気が付くと結構な時間。
ゆりや食堂でお昼ご飯を食べて、カエルヤ珈琲店さんへ。
7周年のお祝いにちょっとした本をプレゼントしにうかがいました。
(以前WG誌のカエルヤさんの号で、とあるお好きな物を知ったのでそれがらみのブツ!!)
喜んでいただけたかなと思いつつ、逆に記念のお品を頂戴してしまいました。


いいなぁ、タオル。うれしいなぁ、そしてうらやましいゾ。
(当工房の昔からの野望の一つにオリジナルの手ぬぐいを作る企画があるので余計羨ましい)

さて、そうして今度はD&DEPARTMENTへ。
札幌スタイル展2010のフライヤーを置いてもらうお願いして、それからスタッフの方と少しお話。ちょっとした企画の話しも出て今後も楽しみ。
新しく入荷した製品を見て妄想したり、バックヤードにあったこれから並ぶ古い照明をちょっと見てしまい、ある意味困った気分(欲しい)になりつつ帰るることに。


もう一軒、フライヤーを置いてもらおうと店の近所の十一月さんへ。
今日一日のあれやこれやを立ち話。
あぁ、充実した一日・・・・・

2010年7月20日火曜日

クラシックなポシェット

昨年にも一度リリースし完売したポシェットがあります。
有り難いことにご要望が多い型でした。
休日の身の回りのものを入れておける、それだけのサイズ。

コンセプトは密かにあるのです。
こっそりとお話させて頂いた方は、みなさん納得して下さいました。

ご注文もあり今秋にむけて何本か製作予定でいます。



いくつかまとめて製作中です。
まずは細かなパーツから・・・・

2010年7月18日日曜日

シェル型小銭入れ

当工房では定番の小銭入れは4型あります。
馬蹄形・折り紙のようなタイプ・三角型、そしてこのシェル型。

ご注文があったのでシェル型を久しぶりに作りました。
少しだけ在庫も作りました。



革はブッテーロ。
ホックでの開閉です。
開いている部分の下部が小銭を収納する部分、上側になっている口元がえぐれている部分で小銭を受ける使い方です。

2010年7月16日金曜日

バイーアそろい踏み

久々にバイーアも出来上がりました。
五色並んでいます。
いいなぁ、こう並ぶと。




手前から黒・チョコ・ヌメ・オリーバ・ボルドー。

今回からショルダーの付け方を少し変えました。
ナスカンを使わず、角カンへの直づけに変更しています。
長くご愛用頂く為の変更です。

2010年7月14日水曜日

ハスカップの塩漬け

先日、とある取材の締めくくりで北海道の好きな場所や好きな食べ物を聞かれました。
その時、食べ物では「山わさび」と「ハスカップ」などを挙げました。

ハスカップ狩りは、時間が取れれば毎年必ず行きたいことの一つです。
けれど、今年はいつにもましてバタバタ続きで結局未だ行けずこのままだと行けないかなと思っています。

ハスカップはとっても脆い果実と言いましょうか、そのため加工品か冷凍品以外はまず流通していません。
生のハスカップを入手するのは、自分で摘みに行かないとまず無理なものなのです。

ハスカップ狩りに行った後は、ジャムを作り、生のままも冷凍にし、そして塩漬けも作ります。
このハスカップの塩漬けは他には替えがたいものの一つなのです。




今年は味わえないかなと思っていたところ、昨日、バンケットのリエさんが差し入れでなんとシェフ鴨平作のハスカップの塩漬けを持ってきてくれました。
ありがとね!!!!

炊きたてのご飯にのせたり、おいしい豆腐に添えたり・・・・
楽しませて頂きます。

あー、でもスケジュール調整が出来てまだ穫れるようなら自分たちでも摘みに行きたいな。

2010年7月10日土曜日

ブライドルレザーのブリーフケースは相変わらず・・・・

遅々としてなかなか進みません・・・・・
と言うか進んでいるように見えません・・・・・が進んでいます。


とは言え、なぜだか色々と忙しいのも事実。
外部でのMTG出席が続き、他にも販促品?用のデータ作りに追われたり勉強会出席やら。
色々と協力して下さる方もいるのでどうにか乗り越えられていると思っています。

明日には立体になっている予定。
黒のブライドルレザー、クールな表情が楽しみです。

2010年7月7日水曜日

ブライドルレザーのブリーフケース

少しずつ形になってきています。


ま、例によって遅々として・・・・ですが。
途中で並行して進めなければいけない事がらが幾つか有ることもありいつにもまして、という感じです。

明日も作業を進めます。

2010年7月5日月曜日

リニューアル後のバンケットさん

昨日の日曜日、先日リニューアルオープンしたレストランバンケットに行ってきました。
一回りほど年の離れた若杉夫妻。でも、なんだか大好きで仲良くしてもらっている若い友人なのです、と勝手に思っています。

リニューアルするということで照明プランとか少しだけ相談に乗らせて頂いたこともあり、早く行きたいなと思っていました。





当初提案したものとは違うシリーズになりましたが、トムディクソンの照明です。
このシリーズにしても、おそらく店舗照明で使っているところはそうは無いんじゃないかなと思います。だいたいが日本では発売にはなっていないでしょうし。
素敵です。
以前より少し大人っぽくなったお店で落ち着いて時間を過ごせる空間になったと思います。

今回は、ムニュ・バンケットでお願いしました。食べ過ぎになっちゃうなとは思ったのですが、追加で「小さなココットで炊いた本日のごはん」も頂きました。
お米、食べたいと思ったのですよ。

まずは3種のアミューズ。(これだけでも大満足)
覚えきれません(笑い)、なので自分たちでオーダーした分のみご紹介。

前菜はヒロコさんは季節のお野菜と根室産ホタテのサラダ レタスのドレッシング。


私は、鯛、長沼産トマト、アボカドのタンバル仕立て アンチョビソース



メインはヒロコさんは滝川産鴨肉とフォアグラのロティ ソースカルヴァドス


私はブルサンチーズと生ハムを詰めた鶏肉のロティ 道産ズッキーニのフリット添え


で、〆にご飯。


ごはんっていいよね。

デセールはブルターニュ産塩とバニラのクレームブリュレとパッションフルーツのロールケーキ 沖縄産黒糖のアイス添え。

今回も大満足。例によって食べ過ぎになるのがマイナスポイント(笑い)の夜を過ごしました。
次にうかがうのも楽しみです。

2010年7月3日土曜日

久々に黒のブライドルレザー

今月もブライドルレザーの手縫いブリーフケースでスタートしています。
久しぶりに黒での製作です。
カブセを留めるベロは、一周グルリと廻るベルトタイプ。
ショルダーストラップ付きで、時計錠。


前胴がほぼ完成したところです。
見た目ブルームが少し薄い感じもしますが、革を屈曲させるとヴワッと浮き上がってくるので実は結構蝋が入っています。
また、小物で少しミシンも掛けたのですが針が抜けずに暴れるんです。
それだけ鞣しでしっかり色々と喰わせてあると言うことでしょう。
出来上がりが楽しみです。

横ではバイーアが数色そろい踏み進行中。


黒・タバコ・オリーバ・ボーネ。
並ぶと楽しいだろうな。

2010年7月1日木曜日

ペリンガーMTGとドイツシュリンクのトートバッグ

6/30(水)は日帰りの東京出張でした。
ドイツのタンナーのペリンガー社の社長さんとのミーティングに行ってきました。

9:00の飛行機で上京。
今回は、ペリンガーの革で製作した実物も持っていこうと思い先日製作したトートバッグを持っていきました。
仕入れも兼ねるので、一日持ち歩いて金具や道具など金属の固まりなんぞをどんどん放り込んで持ち歩いた感じを体感しておこうとも思っていました。

ペリンガーの社長にはシュランケンカーフのトートバッグの実物を見て頂き、過去に製作したクリスペルカーフやウルトラカーフのブリーフケースの写真をiPadで見て頂きました。
iPadでのプレゼンは効果があるようですが、 iPadの方に興味が向きがちなのはいたしかたないことか・・・。

新作のしっとりとした魅力的な革も有りました。
クロム鞣しのカーフをタンニンで再鞣しを施した革です。素敵な分、価格も素敵ですが発注に向けて段取りをつけてありますので、楽しみです。

今回のMTGでは、いつものように鮎藤革包堂さん、岡田さんGOさんと、今回はもう一工房NIWA LEATHERSさんも参加されました。
ずーっと以前からお会いしたいと思っていた丹羽さんにも会えて嬉しいMTGでした。
ただ、残念だったのは私はMTG後も革のチェック&仕入れで時間が取れず、皆さんとゆっくり話し出来なかったこと。
そのうち、またゆっくりとお会い出来ればと思っています。

MTGの前も後も、浅草やら入谷やら浅草橋やらあちこちと動き回って過ごしていました。
この数日、札幌もものすごい暑い日が続いてはいたものの、やはり東京の暑さは札幌とは違うなと感じました。

暑さと荷物の重さにへとへとになった一日でした。

 
口元のファスナー部分、捨て襠的な部分をもっと多く取るべきかも知れない。
全体的にはもう少し小振りでいいかも。
けれど、底の襠幅はもう少し広くした方がよいかな。 
秋にリリースする時には反映させておきたいと思っています。

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